Azure VMのバックアップに引き続きAzure VMのリストアを行います。事前にバックアップを取得してください。Azure VMのリストアは以下の3種類の方法があります。

  • バックアップから新しくAzure VMを作成
    • Azure VMを新規で作成します。この手順で復元すると新しいAzure VMの性能やディスク容量はリストア元と同一となります。
  • ファイルの復元
    • バックアップしているVMのディスクをマウントして、必要なファイルを復元します。
  • ディスクの復元
    • ディスクのみ復元し、既存とは異なる設定でリストアする場合、もしくは他のマシンにアタッチする場合などに使用します。※後述

上記を見てわかるようにバックアップしたAzure VM を元にしてHWを変更せずに直接リストアする方法はありません。そのため、Azure VM自体の復元が必要な場合はディスクの名前や、ディスクで使用されるコンテナー、パブリック IP アドレス、ネットワーク インターフェイス名が変更されます。また、その VM は可用性セットに追加されません。

本稿では通常のリストアパターンを想定し、「バックアップからAzure VMを作成」と「ファイルの復元」について手順を記載します。

Azure Backup リストア

復元を実行するには現在取得しているバックアップアイテムを指定する必要があります。
バックアップを取得しているRSコンテナーに移動します。

「バックアップアイテム」-「Azure Virtual Machine」を選択します。

バックアップアイテム名を指定します。

 

バックアップから新しくAzure VMを作成

バックアップから新しくAzure VMの作成を行う場合、「VMの復元」を選択します。

リストアを行う対象となる復元ポイントを指定し、「OK」を選択します。※整合性について

各種設定を入力し、「OK」を選択します。

設定が完了したら「復元」を選択します。

通知に復元が開始された事が表示されます。「<ジョブ名>の復元をトリガーしています。」を選択するとバックアップジョブの実行状態が確認できます。

リストアが完了するのを待ちます。

リストア後の初期設定

リストア後はAzure VMは自動で起動しますが、AzureVMのNICにネットワークセキュリティグループ設定が付与されていないため手動で付与します。

「Virtual Machines」に移動します。

リストアした仮想マシンを選択します。リストア完了後、Azure VMは自動で起動します。

「ネットワーク」-「(ネットワークインターフェース名)」を選択します。

「ネットワークセキュリティグループ」-「編集」を選択します。

「ネットワークセキュリティグループ」を指定します。

ネットワークセキュリティグループを指定します。(今回の場合はBackup-Test-nsg)

「保存」を選択します。

Windowsの場合

IPアドレスを確認し、ログインできます。
Windowsの場合、リストア後の初回ログイン時に以下のダイアログが出力されますが、無視します。
※停止状態のバックアップからリストアした場合はこの限りではありません。

Linuxの場合

Linuxの場合、リストア後にパスワードを変更する必要があります。仮想マシン画面から「パスワードのリセット」を選択してユーザー名、パスワードを入力します。入力完了後「更新」を選択します。

SSHでログインできるようになります。該当のユーザ、パスワードでログインします。

ファイルの回復

前提条件

ファイルの回復はバックアップを行ったAzure VMのディスクをマウントする手順となります。
そのため、ファイルシステム等の関係でそのバックアップを行った対象のサーバのOSと同一かそれ以降のOSでないとリストアが行えない場合があります。
詳しくはこちらの「互換性のあるOS」項で確認してください。

また、iSCSIでマウントするため、外部へ3260ポートが開いている必要があります。問題ないとは思いますが、特殊なNW構成にしていると接続できない可能性がありますので注意ください。

ファイルリストア手順

Azure Backupリストアの手順から実行します。「ファイルの回復」を選択します。

バッックアップ時間と整合性を確認し、回復ポイントを指定します。

「実行ファイルのダウンロード」を選択します。

少し待つとダウンロードが完了し、スクリプトを実行するためのパスワードが表示されるので控えます。

ダウンロードされたexeファイルを起動します。

このexeファイルを起動するとコマンドプロンプトが起動した後、PowerShellが起動し、パスワード入力が促されます。
先程控えたパスワードを入力します。

パスワード入力後、少し待つとボリュームがEドライブにマウントされました。

エクスプローラからアクセスを自由に行うことが出来ます。

12時間経過すると自動でマウントが解除されますが、手動でマウントを解除する場合はAzure上の「ディスクのマウントの解除」を選択します。

少し待つとマウントの解除が実行されます。

マウントの解除後に同じスクリプトを実行してもマウントできないため、再度実行したい場合は同じ手順を実行してスクリプトをダウンロードする必要があります。
この方法ではアプリケーションのリストアは難しいかもしれません。

ディスクの復元に関して

ディスクの復元を使用してリストアするケースについていくつかMicrosoftとして以下の記載があります。
バックアップした状態からAzure VMの構成を変更したい場合にのみ使用すると考えて良いと思われます。

  • バックアップ構成からサイズを変更するなど、特定時点の構成から作成された VM をカスタマイズする。
  • バックアップの時点では存在しなかった構成を追加する。
  • 作成されるリソースの名前付け規則を制御する。
  • 可用性セットに VM を追加する。
  • PowerShell または宣言型のテンプレート定義でしか実現できない構成がある。

Azure VM バックアップ サービスについての質問