導入事例

株式会社 ディー・ティー・ピー 様
Druva Phoenix 導入事例

Phoenix採用により大容量データの多世代バックアップを
低コストで実現

アパレル事業者向けに管理・販売システムを提供する株式会社ディー・ティー・ピーでは、全国の顧客向けサービスが稼働するアプリケーションサーバーやデータベースサーバーを自社データセンターで管理しています。データ量が多いこともあり、従来これらサーバーデータは限られた世代数でしかバックアップを行えておらず、必要な時にデータの復旧が行えないこともありました。BCP の観点からもクラウドへのバックアップの必要性を感じ、Druva Phoenix を採用しました。

導入背景

・ 破損したファイルがそのままバックアップされており、正常なリストアが行えない可能性があった。

・ 3世代のみしかバックアップできず、数か月前のデータの復元を依頼されても要望に応えられなかった。

・ 事業継続性(BCP)・災害対策のためにクラウドバックアップにしたい。

導入メリット

・ Druva Phoenix のグローバル重複排除によりバックアップデータ量が約90%削減。

・ 自社データセンター設置のバックアップ用サーバーやストレージの運用管理が不要に。

・ バックアップ世代数を増やすことができ、柔軟なリストアが可能に。

 


Phoenix採用により大容量データの多世代バックアップを低コストで実現

アパレル事業者向けに管理・販売システムを提供する株式会社ディー・ティー・ピーでは、全国の顧客向けサービスが稼働するアプリケーションサーバーやデータベースサーバーを自社データセンターで管理しています。

データ量が多いこともあり、従来これらサーバーデータは限られた世代数でしかバックアップを行えておらず、必要な時にデータの復旧が行えないこともありました。

BCP の観点からもクラウドへのバックアップの必要性を感じ、Druva Phoenix を採用しました




サーバーバックアップの課題
ディー・ティー・ピーでは従来、アパレル事業者向けシステムで使われるデータを自社データセンター内のサーバーにバックアップしていました。

一日一回バックアップを取得して 3 世代 (3 日分 ) 保持する運用でしたが、あるとき破損したファイルがそのままバックアップされていたことに気づきました。

「バックアップが 3 世代しか保持されていないと、ファイル破損に数日気づかなかった場合、バックアップデータのすべての世代が破損した状態となり、正常なファイルでリストアできない可能性があることに危機感を覚えました。」

また、顧客から数ヶ月前のデータの復元を依頼されることがありましたが、3 世代のみのバックアップではそのような要望に応えられないことが多くありました。

これまでの運用では、10 TB ほどのデータを毎回フルバックアップしていたため、単純に世代数を増やすという解決方法はストレージの制限から現実的ではありませんでした。

さらに、以前は同一データセンター内にバックアップデータを保持する運用であったため、社内外から BCP 対策の面で遠隔地バックアップの必要性の声が高まっていました。

これらの課題を解決するため、遠隔地へのバックアップを検討し始めました。




Phoenixの選定と評価の過程
「インターネット上で『クラウドバックアップ』とキーワード検索したときに上位に表示された、Druva Phoenix に問い合わせを行いました。」

製品詳細を聞いてみると、現状の課題をすべて解決できるということがわかりました。

まず、特許取得済みのグローバル重複排除によりバックアップデータ量を大きく削減できるようになります。

Phoenix では初回のみフルバックアップ、それ以降は永続的に差分バックアップを取得するため、上限なく必要な世代数を高効率で保持でき、「3 世代しか取れない」や「1 か月前のデータが復元できない」といった状況を改善できます。

次に、99.999999999% ( イレブンナイン ) という非常に高いデータ耐久性を持つAmazon Web Services (AWS) 上に構築されたクラウドへバックアップするため、 BCP 対策も万全に行えるようになります。さらに、費用対効果の高さも決め手の一つでした。

Phoenixではグローバル重複排除後の圧縮されたデータ量のみが課金対象であるため、大容量のバックアップを世代数を増やして行ったとしても費用を抑えて運用できるようになります。またクラウドサービスであるため、バックアップサーバーの購入・運用管理やデータセンター運営などの費用が不要です。

「これまで遠隔地バックアップの必要性を感じながらもコストがネックで導入に至りませんでしたが、Phoenix はその点もクリアしていました。」




Phoenix導入の過程
2017 年 10 月にトライアルを実施し、実際の環境でバックアップが取得できるか、世代数を増やしてバックアップデータを保持した際にクラウド側の容量を圧迫しないか、復元が正常に行えるかなどを検証しましたが、いずれも問題はありませんでした。

検討開始から 1 か月後の 2017 年 11 月に導入に至りました。

「当初、クラウドバックアップは面倒というイメージがありましたが、Phoenix は導入も運用も簡単で手軽でした。まず導入ですが、ネットワークの煩雑な設定なども不要で、手軽に始めることができました。サーバーにエージェントソフトをインストールしてWeb 管理コンソールで設定を行うだけなので、30 分程度で完了しました。」




Phoenixの導入効果
バックアップシステムを Phoenix に移行したことで日々の運用も楽になりました。

一度設定してしまえば、バックアップは自動で動作します。管理者が行う操作はほとんどなく、数日に一度だけ管理コンソールからバックアップの状態を確認する程度です。

「以前の運用では、バックアップが成功しているかの確認やログの取得、復元など個別サーバーにアクセスして行わなければなりませんでした。今では、管理コンソールから一括で行うことが可能です。バックアップが成功しているかは一目で確認できますし、バックアップの開始や復元も一つの管理コンソールですべて行えます。重複排除と圧縮のおかげで 9 TB のデータを多世代バックアップしても、クラウド側に実際に保存されているのは合計 1 TB 程度です。」

さらに、安全なクラウドへ複数世代のバックアップデータが常に保存されている状態となり、安心感も高まりました。

現在は一部のデータベースのみをバックアップしていますが、いずれすべてのサーバーがバックアップ対象になる予定です。




今後の展望
現在は 10 台のサーバーのうち、優先的にデータベースサーバ ー 6 台をバックアップしています。

今年中には、10 台すべてのサーバーを Phoenix でバックアップしたいと考えています。

従来のバックアップも継続して運用していますが、保存する世代数を減らしていき、ゆくゆくは Phoenix によるバックアップに一本化する予定です。


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