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[Veeam初心者向け] 基礎から教えるVeeam製品・ライセンス・エディションまとめ

Veeamのライセンスが変更されて4か月ほどが経過しました。(変更点についてはこちらから

製品ごとにライセンスやエディションが存在し複雑化しているため、どのように選んでいけばいいのか分からなくなっているのではないでしょうか?

そこで今回はVeeamの製品・ライセンス・エディションについて簡単に復習をするとともに、概要図・選定のフローチャート・簡単なエディション比較表を作成しました。

ぜひVeeam製品ご購入の際のご参考にしてください。


目次[非表示]

  1. Veeam製品
    1. VBR(Veeam Backup & Replication)
    2. VAS(Veeam Availability Suite)
    3. VBE(Veeam Backup Essentials)
  2. ライセンス
    1. パーペチュアルライセンス
    2. ユニバーサルライセンス
  3. エディション
    1. Standardエディション
    2. Enterpriseエディション
    3. Enterprise Plusエディション
  4. 簡単選定フローチャート
  5. まとめ


Veeam製品

まずはVeeam製品を簡単に説明していきたいと思います。


VBR(Veeam Backup & Replication)

VBRはクラウド・仮想・物理とあらゆるワークロードのバックアップと迅速なリストアを実現するが出来る製品です。その中でも特に仮想マシンのバックアップに優れており、シンプルでありながら様々な機能を搭載しています。

Veeamには以下のような特長的機能が実装されています。
・インスタントVMリカバリ:高速に仮想マシンをリストアする機能であり、仮想マシンのサイズに関わらず数分で起動することができます。
・エージェントレスバックアップ:各仮想マシンにエージェントをインストールする手間を省きます。
・重複排除ストレージとの連携:DELLのDataDomain、HPEのStoreOnce+Catalystとの連携により、重複排除効率・バックアップデータの保存速度が大幅に向上します。


VAS(Veeam Availability Suite)

VASはVBRと仮想マシンの監視ツールであるVeeam Oneがセットになった製品です。

Veeam ONEを利用することで、Veeam AgentだけでなくVMware vSphereやHyper-Vなど物理や仮想環境のリソースを詳細に可視化することが出来ます。そのため、比較的大規模な環境を有している大企業などで利用されている製品です。


VBE(Veeam Backup Essentials)

VBEはVAS同様VBRとVeeam Oneがセットになった製品です。

両者の違いは、VBEにはCPUのソケット数や仮想マシンのインスタンス数などの購入制限がある点です。しかし、その分非常に低価格で購入することが出来ます。(その他の購入条件についてはこちらの記事をご確認ください。

そのため、小規模な環境で運用している中小企業で利用されています。

(クリックで拡大)


ライセンス

つぎにライセンスについてご説明していきたいと思います。
Veeamには半永久の買い切りライセンスである「パーペチュアルライセンス」年間サブスクリプションライセンスである「ユニバーサルライセンス」があります。


パーペチュアルライセンス

パーペチュアルライセンスは、買い切りのライセンスであり、年間で発生する費用は保守費用のみです。

ライセンスの数え方は、ホストサーバに搭載されている物理CPUの数となるため、2CPUサーバなら2ライセンス購入といったように数えやすくシンプルに購入することができます。

一つのサーバに多くの仮想マシンを設置しているユーザーや、仮想マシンの増減が激しいユーザーにおすすめのライセンスです。一方、物理環境やクラウド環境がバックアップできないライセンスであるため、混在環境での利用の際には、ユニバーサルライセンスを購入するかパーペチュアルライセンスとユニバーサルライセンスを組み合わせて購入する必要があります。


ユニバーサルライセンス

ユニバーサルライセンスは年間サブスクリプション制のライセンスです。

ライセンスの数え方は、「物理サーバ1台or仮想マシン1台orクラウドインスタンス1台=1インスタンス」として1ライセンスにつき10インスタンスまで保護することができます。

ライセンスの数え方からもわかるように、ユニバーサルライセンスは物理・クラウド環境もバックアップできるため、これらの環境を保護したいユーザーや、将来的にクラウドへの移行を考えているユーザーにおすすめです。


(クリックで拡大)

エディション

続いて、エディションについて解説をしていきます。
​​​​​​​現在新規購入の場合にエディションを選択できるのは、VBEのパーペチュアルライセンス購入時のみとなっています。(VBE購入には制限等ありますので、詳しくはこちらをご確認ください。)
エディションには「Standard」、「Enterprise」、「Enterprise Plus」の3種類があり、使用できる機能に違いがあります。


Standardエディション

Standardエディションは、インスタントVMリカバリやインスタントファイルリカバリ、エージェントレスでのバックアップなどVeeamの特長といえる基本的な機能が利用できるエディションです。

3つのエディションの中では最も安価に購入することができます。


Enterpriseエディション

Enterpriseエディションは「Standard」エディションで利用できる機能に加えて、実際の運用がより便利になる機能を実装しているエディションです。

ストレージ容量の不足、長期保存の際に利用できる「Capacity Tier」や、緊急事態発生時に最小限のダウンタイムでシステムを復旧させる「1クリックフェイルオーバー」です。


Enterprise Plusエディション

Enterprise Plusエディションは、Oracle RMANやSAP HANAと連携して各データベースが自分で取得したバックアップデータをVeeamバックアップリポジトリに転送する機能や、ストレージスナップショットからのバックアップを可能にする機能などVBRの機能を全て利用することが出来ます。


(クリックで拡大)

ここまでの製品・ライセンス・エディションの情報をまとめると以下のような概要図になります。

​​​​​​​

(クリックで拡大)


簡単選定フローチャート

ここからは、製品購入の際の特長などから購入する製品・ライセンス・エディションをまとめた簡単なフローチャートを作成しました。

ぜひご購入時の参考にしてください。(各製品・ライセンス・エディションについての詳細はお問い合わせください。)

(クリックで拡大)

まとめ

今回はVeeamの製品・ライセンス・エディションについて簡単にご紹介してきました。複雑な構成ですがお分かりいただけたでしょうか?

今回は分かりやすくするために、機能の一部ご紹介に留まりました。疑問点やご詳細についてはぜひお気軽にお問い合わせください。

デジタルテクノロジーは国内唯一の「Veeamリセラー Technical Partner」で、Veeam日本法人立ち上げ時から国内で販売しており多くの実績を保有しています。製品説明から技術支援、設計構築、トレーニングやQ&A対応などの運用まで、一貫して幅広く支援いたします。

「この環境だとライセンスはどう選ぶのが適切だろう?」と迷った際はぜひご相談ください。その後のサポートなども充実しています。


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