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【2021年版】Veeamライセンス変更点解説

仮想環境のバックアップに特化したVeeamが、2021年1月1日に主力製品である「Veeam Backup & Replication」(VBR)とデータ保護とリソース管理機能を1つにまとめた「Veeam Availability Suite」(VAS)の新規ユーザ向けライセンス体系を変更しました。

Veeamについては、2020年10月にも中小企業向けの製品である「Veeam Backup Essentials」(VBE)の購入条件が大幅に緩和されており、購入時のライセンス選定が大きく変更となっています。

そこで今回はこれらの製品・ライセンスがどのように変更されたのかに加えて、簡単にライセンスや製品の違いについて触れていきたいと思います。


目次[非表示]

    1. 変更点
      1. 【パーペチュアルライセンス】
      2. 【VBE購入条件】
    2. Veeam 製品比較表
    3. 【まとめ】


変更点

【パーペチュアルライセンス】

まずはパーペチュアルライセンスの変更点について触れていきます。

今回の変更点は下の図にあるように以前までは「Standard」、「Enterprise」、「Enterprise plus」の3つのエディションかつ「Basic Support」、「Production Support」の2つの保守、計6パターンから選択可能だったライセンス体系が1種類に統合され、「Enterprise Plus」の「Production Support」のみとなります

変更対象は新規でパーペチュアルライセンスをご購入されるユーザーとなるため、初めてVBR・VASをご購入される方だけでなく、これまでにユニバーサルライセンスを所有していたユーザーも対象となります。

既存のパーペチュアルライセンス(ソケットライセンス)保有ユーザーに関しましては、現在保有中のエディションと同等または「「Enterprise Plus with Production (24/7) Support」」が購入可能となります。(VBEはこの変更の対象ではありません。)

*ユニバーサルライセンスのみ所有のユーザーも含まれます。

(クリックで拡大されます。)


これにより、VBRのユニバーサルライセンスとパーペチュアルライセンスの機能の違いがなくなり、大きな違いが、「購入方法の違い」、「ライセンスの数え方」、「バックアップ対象」のみになりました。

今後VBRを購入する際は、これらの違いを元に考えていくことになります。


【VBE購入条件】

次に、VBE購入条件の変更点をご紹介する前に、簡単に説明をすると、VBEとは中小企業向けの製品です。様々な条件はありますが、格安でVBR+物理・仮想・Veeamで保護しているクラウドインスタンスのワークロードを可視化することができる「Veeam ONE」がセットで利用できるパッセージ製品です。

そんなVBE購入条件の変更点は下図の通りです。



               (クリックで拡大されます。)


これまで、社員数による制限や、同一企業内での購入不可制限がありましたが、それらの条件が大幅に緩和され、従業員数の制限はなくなり、同一環境でなければ、複数購入が可能となりました。さらに最小構成も5インスタンスからとなり、引き続き「Standard」、「Enterprise」、「Enterprise Plus」の3つのエディションから選択することが可能であるため、様々な場面で活躍することができるようになったのではないでしょうか?

今回の変更点については以上となります。

次にそれらの変更点を踏まえて、新規で購入する場合のVeeam製品の比較を簡単にご紹介します。


Veeam 製品比較表

各Veeam製品について比較表を作成しました。この表を見ることで、大まかに製品の違いが分かるのではないかと思います。

より詳細な製品情報やご購入を検討される場合はぜひお気軽にお問い合わせください。



(*1) エディションの比較についてはこちらから
(*2) 2021年1月現在の価格です。

(クリックで拡大されます。)

VBRとVASの違いはほとんどなく、Veeam ONEの有無のみです。バックアップに関する機能については違いはありません。

VBEは最も価格帯が抑えられており、これまで通りエディションや保守体系を選択することが出来ます。そのため自社に必要な機能や金額に応じて柔軟にライセンスの選択を行うことが出来ます。


【まとめ】

今回は、Veeamライセンスの変更点を中心に解説をしていきました。新しくVeeam製品をご購入される方が中心とはなりますが、エディション統合や購入条件の変更など大きな変更が複数ありました。ぜひ今後Veeam製品を買う上での参考としてご活用ください。

デジタルテクノロジーは国内唯一の「Veeamリセラー Technical Partner」で、Veeam日本法人立ち上げ時から国内で販売しており多くの実績を保有しています。製品説明から技術支援、設計構築、トレーニングやQ&A対応などの運用まで、一貫して幅広く支援いたします。

「この環境だとライセンスはどう選ぶのが適切だろう?」と迷った際はぜひご相談ください。その後のサポートなども充実しています。



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