Veeam CDPレプリケーション検証
(機能説明編)

~はじめに~

Veeam V11では、vSphere環境のVMレプリケーション保護機能を拡張し、新たにCDP(Continuous Data Protection=継続的データ保護)機能を追加しました。

最近ではストレージ機能としてもCDPという言葉をあまり耳にしなくなっていましたが、バックアップやDR系の製品ではレプリケーション機能にこのようなCDPやCDR(Continuous Data Replicator)を用いた製品がいくつかあります。

そのような他社CDP関連製品には、Agent方式で数百万(数TB/数台)かかるものや、Veeamと同様にvSphere VAIOを利用した高価な製品が実在しています。

その中でVeeam Backup&Replicationなら多様なバックアップ、転送方式を選べるレプリケーション、マルチハイパーバイザへのインスタントリカバリやオンプレ・クラウドへの復元など多彩な復元機能が標準で実装されています。

さらに新たに実装したCDPについても追加ライセンスは不要で、一層利用用途を広げたコストパフォーマンスに優れた製品となっています。

そこで3章に分けて、このVeeam CDPのセットアップ手順や実際の検証結果などについてご紹介します。

初回となる今回はVeeam CDPについてや、利用用途についてご紹介します。

1.Veeam CDPについて

Veeam CDPは仮想プロキシにも物理プロキシにも対応できるオプション付きで、信頼性の高い非同期レプリケーションが可能となっています。

Veeam CDPでは物理的な距離の制限もないため、災害時に数秒前のデータに戻すといった直近の復元ポイントの利用ができるようになりました。

このCDPの機能は通常のバックアップだけではリストアを行う際に発生していたリストアポイントの時差によるデータ差異といった課題を解決します。

追加でのライセンス購入は不要で、ユニバーサルライセンスorパーペチュアルライセンスの「Enterprise Plus Eddition」で利用可能となっています。

2.2種類のレプリケーションの利用用途について

Veeam CDPではスナップショットなしで、VAIOとCDP Proxyを使用してレプリケーションを実行します。(VAIOとCDP Proxyについては、2章で解説します。)

そのため、Veeam v11ではスナップショットベースかCDPベースかの2種類のレプリケーションタイプが利用可能になりました。

そこでどちらのタイプを選択するべきか、その違いについて見ていきます。

2-1.復元ポイント

どちらのレプリケーションタイプが使用目的に合っているのかを考えるときに、一番の違いになる点は復元ポイントを作成する取得方法です。

スナップショットタイプでは転送時間が短い時間でも数十分~時間単位の転送となり復元ポイントはある程度間隔が空いています。

一方でCDPタイプではスナップショットを作成しないため、低RTOの転送が可能となっています。

2-2.ハイパーバイザへのホスト負荷

レプリケーションタイプを選択するとき、もうひとつ考慮しなくてはいけないことは、ハイパーバイザへのホスト負荷の違いがあることです。スナップショットタイプでは、転送中に仮想マシンごとにスナップショットを作成するため、仮想マシン台数が多い時には高負荷となる場合があり、注意が必要となります。

一方CDPタイプではI/Oフィルタ(VAIO)を利用するためほとんど負荷にはなりません。

2-3.復元ポイントの保持期間

また、復元ポイントの保持期間についても違いがでます。

正常動作環境でのフェイルオーバーは最新差分を同期させてから切り替えるため、どちらのタイプも変わりませんが、ソースサイトがダウンした際のフェイルオーバーでは復元ポイントの違いが出るので注意が必要です。

ソースサイトがダウンした際の復元ポイントは、SnapShotタイプでは仕組み上おおよそ15分以上のRPOが必要であり、さらに同時複製数が多い環境下ではスナップショット負荷を考慮しさらにRPO時間は伸びてしまいます。

一方でCDPタイプではShort Term Retention(短期間保持)とLong Term Retention(長期間保持)があり、Short Term Retentionでは最短2秒のRPO設定が可能なっています。

3.レプリケーションタイプによるRPOの違い

RPOの違いは下記のそれぞれのスケジュール定義で違いがあるので利用用途に沿ったタイプを選択しましょう。

■CDPレプリケーション
ショートタームリテンションポリシー 15秒~60分間隔(最大24時間保持)
ロングタームリテンションポリシー 1時間~24時間の間隔スケジュール
(最大30日間 or 95ポイント保持)
■標準レプリケーション(SnapShot)
スケジュールポリシー
デイリー/マンスリー/数分~24時間間隔スケジュール
(復元ポイントのキープ数は最大28ポイント)

 

 

今回はVeeam CDPやスナップショットベースのレプリケーションとの違いについてご紹介しました。

次の章ではVeeam CDPを実行するうえで理解しておきたいVAIOやCDP Proxyについてご紹介します。

1.Veeam CDPレプリケーション検証(機能説明編)

2.Veeam CDPレプリケーション検証(セットアップ編1)

3.Veeam CDPレプリケーション検証(検証編)

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